2011年7月31日日曜日

Nowhere Boy  ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ (2009)

<Review in English>
This movie is John Lennon’s biopic. It depicts only a couple of years of pre-Beatles John Lennon's life in Liverpool, England.

 John Lennon (Aaron Johnson) lives with his stern guardian aunt Mimi (Kristin Scott Thomas) and his uncle George (David Threlfall) in Liverpool. At the film's beginning, uncle George dies suddenly and at the funeral John sees his biologic mother Julia (Anne-Marie Duff) who abandoned John when he was 5 years old. She has already remarried with another man and has two daughters.  She is living not far from her sister Mimi.
John seeks out Julia and discovers she is a freewheeling music buff.
Julia’s husband Bobby (David Morrissey) finds John's intrusion into his family unwelcom (they have two daughters) He tries to brush John off. However, as he becomes more fascinated with being with his birth mother, he learns banjo and guitar and gets the urge to imitate Elvis Presley - an infatuation that leads the 15-year-old John to form a band called the Quarrymen, soon joined by Paul McCartney (Thomas Brodie-Sangster) and George Harrison (Sam Bell).

John Lennonを演じるAaron Johnson、メガネをかけるとJohnに凄く似てる
I didn’t know that John Lennon has grown up in a fraught family situation and was a big fun of Elvis Presley.
The story based on a true story. It is sentimental and tragic.
I can see the young Lennon becomes a mixture of the two women (mother and aunt), both women influenced Lennon's personality—he inherited Mimi's discipline and Julia's creativity and rebelliousness.
I enjoyed the true story and music. (Beatles songs are played in the movie)
At the end of the movie, “Mother” written by John Lennon plays. I wanted to continue listening to the song.

<あらすじ>
幼い頃から伯父と伯母に育てられていたジョン・レノンは、伯父の葬儀で本当の母親がすぐ近くに住んでいることをいとこから聞かされる。育ての母・ミミには内緒で実母を訪ねるようになったジョン。彼女からギターの弾き方を教わり音楽への興味が湧くが……。
若き日のジョン・レノンにはふたりの母親の存在があった。生みの親であり彼に音楽を教えたジュリアと、育ての親であり伯母のミミ。しかし、ふたりの母親から愛情を注がれても彼は常に孤独で、その寂しさを紛らわすために音楽に没頭する。そして、ポール・マッカートニーと出会い……。ジョン・レノンの知られざる少年時代と母への想いを綴った感動作。(ぴあ映画生活より)

バンド活動を始め、JohnはPaul MaCartney,George Harrison
と出会う
<レビュー 日本語>
この映画はジョン・レノンの伝記である。ジョンがリバプールで生活したBeatlesの活動前の数年を描いた実話を基にしたストーリーになっている。

ジョン・レノン(Aaron Johnson)は厳格な保護者である叔母のミミ(Kristin Scott Thomas)と伯父のジョージ(David Threlfall)と共にリバプールで暮らしていた。映画の冒頭で伯父のジョージが突然亡くなり、葬儀でジョンは産みの親であるジュリア(Anne-Marie Duff)を見かける。彼女はジョンが5歳の時彼を手放していた。彼女はすでに別の男性と再婚しており二人の娘たちが居た。ジュリアは姉であるミミの近くに住んでいた。ジョンは実の母の家を探し、彼女が自由奔放な音楽マニアだと知る。一方、ジュリアの夫であるボビィ(David Morrissey)はジョンが家族に介入するのを快く思っていなかった。(彼らには娘2人もいたこともあり)ボビィはジョンを遠ざけようとしたが、ジョンは実の母といることに夢中になり、バンジョーやギター習う。そしてエルビス・プレスリーに惹かれるようになった。それがやがて15歳のジョンがクオリィメンというバンド(Beatlesの前身)を作り、ポール・マッカトニー(Thomas Brodie-Sangster)やジョージ・ハリソン(Sam Bell)のバンド参加に結びつくのである。

実はジョン・レノンがこのような複雑な家庭環境の中で育ったことは知らなかった。そしてエルビス・プレスリーの大ファンであったことも。戦後のイギリスもアメリカ文化特にロックンロールの影響は大きかったのだと思う。物語は実話を基にセンチメンタルで悲しい物語となっている。若き日のジョン・レノンは二人の女性(母と叔母)の影響を受けている。ミミの規律性とジュリアの創造力と反逆性だ。この実話と音楽(劇中にビートルズの曲が流れる)を楽しんだ。最後のエンドロールでジョン・レノンが歌う”Mother”が流れる。いつまでもこの曲を聞いていたい余韻に駆られた。

<追記>
この映画の女性監督Sam Taylor-Wood(44歳)と主演のAaron Johnson(21歳)が婚約中で二人の間には既に1歳の女の子がおり現在第二子を妊娠中と知り驚いた。歳の差なんと23歳。
Aaron Johsonと言えば”Kick Ass”で人気がブレイクした英国の若手俳優。若くして早めに身を固めた彼の今後の作品に期待したい。
主演のAaron Johsonは監督のSam Taylor-Woodと婚約中、2人の間にはすでに1歳の女の子がいる



Mother, you had me but I never had you
I wanted you but you didn't want me
So I got to tell you
Goodbye goodbye
Father, you left me but I never left you
I needed you but you didn't need me
So I just got to tell you
Goodbye goodbye
Children, don't do what I have done
I couldn't walk and I tried to run
So I got to tell you
Goodbye goodbye
Mama don't go
Daddy come home

母さん 僕はあなたのものだったけど
あなたは僕のものじゃなかった
僕はあなたを求めていたのに
あなたは僕を求めてはいなかった
だから 僕はいうんだ
あばよ さよなら
父さん あなたは僕を見捨てた
僕はあなたを見捨てなかったのに
僕はあなたを必要としたのに
あなたは僕なんか必要としなかった
だから 僕はいうんだ
あばよ さよなら
子どもたちよ 僕のやったことを
繰り返してはいけないよ
僕は満足に歩けもしなかったのに
無理に走ろうとしたのさ
だから 僕はいうんだ
あばよ さよなら
ママ 行かないで
ダディ 戻ってきて
(山本安見 訳)

2011年7月21日木曜日

第3回ヴァーチャル夏休みへの参加

この度、Twitterでフォローさせていただいている100 WISH LISTさんの企画「第3回ヴァーチャル夏休み」に参加することにしました。
今、行っている英語学習は

  • NHKラジオ 英語5分間トレーニング 聞き流し、音読する程度
  • NHKラジオ 実践ビジネス英語 聞き流し、判らない単語を書きとめる程度
  • iKnow 語彙増強のため
  • 週に一度の会話講師(英国人)とのマンツーマンレッスン 
  • 英語の映画、ドラマを必ず週に1本は観る
という感じです。
上記のうち、NHKラジオの2つの番組については単に聞き流しで終わってしまうことが多かったです。
聞き流した⇒やったつもり、身に付いたつもりになっていました。
「5分間トレーニング」はもっと掘り下げて、音読、リピーティング、ロールプレイ、オーバーラッピング、シャドウイング、ディクテーションにチャレンジしたいと思います。これだけでも集中すればかなり濃い内容になると思っています。
実践ビジネス英語については内容が難しいので、パーフェクトは求めず語彙だけでも深堀りしたいと思います。
新たにあれこれ手をつけるより今やっている教材を深く掘り下げることが今回の目標です。
NHKは良質な教材を提供していますが、徹底的に使い倒しているかというとそこまではやっていなかったので、ぜひこの点を中心に頑張りたいと思います。
他の参加者のみなさんの学習方法も参考にし良いものは取り入れ、途中軌道修正もありとしながらひと夏過ごしていきます。
参加者のみなさま、よろしくお願い致します。
夏の八ヶ岳、さわやかなひと夏になりますように

2011年7月17日日曜日

Personal Effects ラブ・クライム

<Review in English>
This movie was more interesting than I thought.
I don't know why this movie wasn't screened in Japan.
Walter (Ashton Kutcher) is 24 years old, a wrestler on the national team.
He comes home to help his mother (Kathy Bates) after his sister was raped and murdered by a mentally ill man.  He takes a dead-end job handing out flyers in front of a pizza restaurant.
He goes to the trial of the accused murderer and meets Linda (Michelle Pfeiffer). Her husband was murdered.  They become friend.  Linda is raising a teen son, Clay, who is deaf.  Clay is a little naughty, so Walter gets Clay into wrestling.  Linda accompanies him to events at a center where she works.  They wait for the verdicts.  How do they handle their grief?
Walter (Ashton Kutcher)
 falls in love with Linda (Michelle Pfeiffer)

Walter is broken-hearted. 
I have a stereotyped imaged of Ashton Kutcher.  He usually gets to play handsome romantic fellows in the romantic comedies.  However, he played a sad young man who is introverted and broken-hearted.  I was surprised because his performance was excellent.  I've changed my opinion of him.
I like the story line and the twists at the end.
The movie depicts the sadness of the victim's families very well.
<あらすじ>
レスリングのナショナルチームに所属するウォルターは、双子の姉をレイプ殺人で亡くして以来、母と姪と三人で静かに暮らしていた。一方、酒に酔った男に夫を撃ち殺されたリンダは、耳の不自由なひとり息子のクレイと共に生活をしていた。ある日、ウォルターは練習の合間に訪れた裁判所でリンダに出会う。心に傷を抱えた二人はまるで魂が呼び合うかのように惹かれ合い、ウォルターは父を失った喪失感で内気なクレイともレスリングを通じて交流を深めていった。数週間後、姉殺害事件の判決が下る。それは証拠不十分で容疑者は無罪という信じ難いものだった。憤りを隠せないウォルターと彼を慰めるリンダの姿を見たクレイは、父親の形見である銃を手に、釈放された容疑者の家へ向かっていた・・・。
<レビュー 日本語>
この映画、思ったより面白かった。何故、日本では公開されなかったのかな。
ウォルター(アシュトン・カッツチャー)は24歳、全米代表のレスリングの選手である。妹がある精神障害者にレイプされ殺された後、故郷に帰ってきた。しかしピザレストランでチラシを配るアルバイトをする情けない日々。被告の裁判のため裁判所に通ううちにリンダ(ミッシェル・ファイファー)と知りあう。彼女も夫を殺されていた。二人は意気投合。リンダにはティーンの息子クレイがいたが、耳が聞こえない障害があった。クレイ(息子)は少し乱暴者でウォルターはレスリングやるようを勧めた。一方、リンダはウォルターを彼女が勤めているセンターのイベント連れて行く。二人はそれぞれの裁判の行方を待っていた。
はたして二人はどのように悲しみを乗り越えるのか?
アシュトン・カッチャーと言えばお決まりのイメージがあった。いつもラブコメではハンサムでロマンティックな役どころ。しかし、今回は内向的で失意の若き青年というちょっと今までにない役柄。それをすごくうまく演じていて、見直した。彼に対する見方も変わった。(単なるハンサムだけがウリじゃないのね)話の筋も気に入ったし、最後のどんでん返しもなかなか良かった。
殺人事件の被害者の悲しみをうまく描けている作品だと思う。
<雑記>
オリジナルの”Personal Effects"はどういう意味か調べてみると所持品・身の回りの品とある。このストーリーから何故このタイトルがついたのか不明。

2011年7月1日金曜日

MY BIG FAT GREEK WEDDING マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

<Review in English>
This movie is a very simple, funny romantic comedy. Toula is 30 and Greek. She works in her family's restaurant in Chicago. Her father wants her to get married to a nice Greek boy and have a lot of babies.
However, Toula is looking for more in her life. She wants to study computer science at college. Her father says Toula is already smart and doesn't need to study more. Her mother convinces him to let her take some computer classes at college. She takes over her aunt's travel agency with those classes under her belt.
She meets Ian Miller, high school English teacher , a typical WASP, in the travel agency. They had met in her restaurant before. She didn't have any sexual appeal and wore no makeup at all. She also had made a fool of herself then. She gains the courage to break out of her introverted shell and gradually changes herself into a lovely woman. That is when her story begins. If she hadn't gone to college, she wouldn't have seen Ian.
They date secretly for a while before her parents find out about their relationship. At first, her father is opposed to her dating Ian because Ian is not Greek. Finally he accepts him. Meanwhile Ian has to accept Toula's huge family.
This movie indicates the difficulty of international marriage. One has to follow another's culture and customs.
In this film Ian got baptized in the Greek Orthodox Church. It's difficult for me to find such a nice broad-minded man.
最初はひどく冴えないトゥーラだったが。

マイ・ビッグ・ファット・ウェディグあらすじ>
低予算ながら口コミで広がり全米で思わぬロングラン大ヒットを記録し話題となったロマンティック・コメディ。ギリシャ系の家庭に育つ冴えない女性が非ギリシャ系のアメリカ人男性と結婚することになったことから、その強烈なカルチャーギャップが巻き起こす騒動をユーモラスに綴る。主演のニア・ヴァルダロスが自身の体験を基に自作自演した一人芝居がトム・ハンクス夫妻の目に止まり、彼らのバックアップで映画化が実現。
ギリシャ系アメリカ人のトゥーラは、内気な性格と地味な容姿のせいか、恋愛に縁のない冴えない毎日を過ごす独身30歳。“ギリシャ人の男性と結婚して子を授かり、死ぬまで家族の食事を作ること”がギリシャ女性のすべきこととされる世界にあってこれは一大事。ギリシャ料理レストラン“ダンシング・ゾルバ”を営む両親にとって娘トゥーラの結婚は今や最大の心配の種。ところがある日、父のレストランで働いていた彼女は、店にやって来たハンサムな男性に一目惚れしてしまう。これをきっかけに、トゥーラは一念発起、これまでの自分を変えようと決意するのだった…。
自ら行動して自分を変え、イアンと出会うトゥーラ

<レビュー 日本語>
この映画はとってもシンプルで面白いロマンティックコメディーというところ。ツゥーラは30歳のアメリカのシカゴに住むギリシャ系アメリカ人。シカゴで家族が経営するレストランを手伝うツゥーラ。彼女の父はギリシャ人の男性と結婚し子供をたくさん産んでほしいと願っていたが、彼女には自分の人生に何か別のモノを求めていた。大学でコンピュータを学びたいと思っていたが父はトゥーラはすでに賢いのだからもう大学など行く必要がない」と反対。母がなんとか父を説得して大学に行かせてくれた。彼女はコンピュータのスキルを生かし叔母の経営する旅行代理店で働くようになる。そんな時、店の前でイアン・ミラーに出会う。イアンは高校の英語の教師で典型的なWASP(ホワイト(白人)・アングロサクソン・プロテスタント(White Anglo-Saxon Protestant)実は以前に彼らは彼女の家族が経営するレストランで会っているのだが、その頃のツゥーラは色気も化粧っ気もなく、彼の前で馬鹿をやってしまうという失態を演じていた。その後、彼女は勇気を持って閉じこもりがちな自分の殻を打ち破り、少しずつ素敵な女性に変わっていく。この時こそが彼女の変革の物語の始まりでもある。もし大学に行っていなかったら彼女はイアンとの仲もなかったと思う。(何事もまずは行動すべし。)
彼らは暫く内緒で付き合っていたが、まもなく2人の仲は彼女の両親の知るところとなる。最初、彼女の父はイアンがギリシャ人でなかったので反対だった。結局最後はイアンとの結婚を認める。一方、イアンの方もトゥーラの大家族を受け入れなければならなかった。この映画は国際結婚の難しさを表しているなぁと思う。国際結婚の場合、一方がどちらかの文化や習慣に従わなければならない。この映画ではイアンがギリシャ正教の洗礼を受けるのだが、このような心の広い素敵な人を見つけるのは至難の業だと思った。

<イアンを演じるのはエイダン>
イアンを演じるのはSATCでおなじみのエイダン(John Corbett)。エイダンの大ファンの私としては非常に楽しめた。